【禿】 7画 (2) 準1級


[音] トク
[訓] はげ
げる
びる
かむろ

《意味》

  1. はげ。はげる。また、山に樹木がない。
  2. ちびる。先がすり切れる。
  3. [国訓]かぶろ。かむろ。童子の髪型の一つ。

【禿】かむろ

  1. 髪を短く切りそろえた子どもの髪型。また、その子ども。おかっぱ。
  2. 遊女が召し使う見習いの幼女。
「かぶろ」の転。

【禿びる】ちびる

先がすりへる。すり切れて小さくなる。
「鉛筆が禿びてきた」

【禿頭】とくとう 

はげて髪の毛がなくなった頭。はげ頭。
光頭(こうとう)

【禿頭病】とくとうびょう

頭髪が次第に抜け落ちてはげになる病気。脱毛症(だつもうしょう)

【禿筆】とくひつ

  1. 使い古して先がすり切れた筆。ちびた筆。
  2. 自分の文章や文字を謙遜(けんそん)して言う語。
《禿筆を呵す》とくひつをかす
ちびた筆に息を吹きかけ暖めつつ書く。自分の文章を謙遜していう。

【禿頭病】とくとうびょう

頭髪が次第に抜け落ちてはげになる病気。脱毛症(だつもうしょう)

【禿鷹】はげたか

コンドル類・ハゲワシ類の通称。

【禿げる】はげる 

  1. 髪の毛が抜けてなくなる。はげになる。
  2. 山などに草木がなくなってはげのようになる。

【禿鷲】はげわし

タカ科の一群の鳥。多くは頭部に羽毛がなく裸出している。
ユーラシア・アフリカ大陸の温・熱帯地方に分布。ハゲタカ。
Wikipediaハゲワシ

【愚禿】ぐとく

  1. 一人称。僧侶が自分のことを謙遜(けんそん)して言う語。
  2. 特に、親鸞聖人(しんらんしょうにん)の自称。

《字源》

の実が落ちたあとの形。
花のある形は「秀」、実のある形は(ぼく)
の卜文・金文の字形から実の部分を取ると、「秀」の形となる。
「禿」の本来の意味は「禾の実がないもの」だが、人に及ぼして禿髪の意とする。

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