【穆】 16画 (11) 準1級


[音] ボク
モク
[訓] やわらぐ
 

《意味》

  1. ほんのりと暗く、見えにくくて、静まりかえったさま。
  2. ほんのりとやわらぐ。むつまじい。ふんわりと一体をなしているさま。「穆穆(ぼくぼく) (ぼく)
  3. おだやかで、つつしみ深い。ていねいな。てあつい。「敦穆(とんぼく)

【穆清】ぼくせい

  1. 世の中が静まっておだやかなこと。
  2. 天子の美徳によって教化がおだやかに行われること。

【穆然】ぼくぜん

  1. ほんのりと薄暗く静かなさま。
  2. 音がかすかなさま。
  3. おだやかでつつしむさま。

【穆実】ぼくじつ

性質がおだやかでまじめなこと。
「穆実な青年」

【穆穆】ぼくぼく

  1. ほんのりとして奥ゆかしいさま。おだやかで美しいさま。静かなさま。
  2. 威儀正しくうやうやしいさま。

【穆爾】ムーア

トーマス・ムーア。1779年~1852年。アイルランドの詩人。アイルランドの心情をうたった抒情詩が知られる。「名残のばら」(邦題「庭の千草」)を含む「アイルランド歌曲集」など。

【輯穆】しゅうぼく

人々をあつめて仲よくさせること。

【清穆】せいぼく

清らかで安らかなこと。手紙で、相手の健康・幸福をいうことば。
「ご清穆の段お喜び申し上げます。」

【和穆】わぼく

  1. おだやかである。
  2. 仲むつまじくする。また、調和する。

《字源》

字全体が、稲が実って穂を垂れ、その実が熟してはじけようとする形。
それを人の性質まで意味を広げて「穆実」の意としている。
稲の花を表す字が「秀」、実って熟すると「穆」、その稲の実がやがて落ちて残った殻が禿
:「穆」の金文。左右反転すると現在の字形になる。

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