【勃】 9画 (7) 準1級


[音] ホツ
ボツ
[訓] にわかに
こる

《意味》

  1. にわかに。にわかにおこる。ぱっと押しのけて頭を出す。急におこる。
  2. 勢いが盛んなさま。
  3. むっとするさま。

【勃かに】にわかに

急に。突然。
に」

【勃労寧】ブラウニング 

ブラウニング。イギリスの詩人。
Wikipediaロバート・ブラウニング

【勃牙利】ブルガリア 

ブルガリア。バルカン半島の南東部にある共和国。首都ソフィア。
Wikipediaブルガリア

【勃起】ぼっき

  1. 急に力強く起こり立つこと。
  2. 陰茎が海綿体組織の充血によって膨張し硬化すること。

【勃興】ぼっこう

急に勢いを得てさかえてくること。
「民族が勃興する」

【勃如】ぼつじょ

むっと顔色をかえるさま。むっとして怒るようす。
「勃然」

【勃然】ぼつぜん

  1. 突然におこり立つさま。急に激しくおき現れるさま。
    「勃然と席を立つ」
  2. 怒りの表情を表すさま。むっとするさま。
    「殴られて勃然と怒りが沸き立った」
    「勃如」

【勃発】ぼっぱつ

急に事件などが発生すること。
「戦争が勃発する」

【勃勃】ぼつぼつ

勢いよく起こり立つさま。
「勃勃たる闘志」「雄心勃勃」

鬱鬱勃勃】うつうつぼつぼつ

気が盛んに満ちるさま。
鬱鬱葱葱(うつうつそうそう)

勃】うつぼつ

  1. 意気が盛んにわき起こるさま。
    「鬱勃たる闘志」
  2. こもった気が盛んに出るさま。
    「雲が鬱勃とわく」

【牛馬勃】ぎゅうしゅうばぼつ

無用なものや役に立たないもののたとえ。
また、つまらないもののたとえ。
「牛溲」はオオバコ、「馬勃」はホコリタケの意で、ともに一般的でありふれた薬草。
「牛溲」は牛の小便、「馬勃」は馬の(ふん)とも。
「牛溲」は「ぎゅうそう」とも読む。
牛糞馬涎(ぎゅうふんばせん)

【野心勃勃】やしんぼつぼつ

野心が非常に大きいさま。

【雄心勃勃】ゆうしんぼつぼつ

勇壮な心が盛んに湧き出ること。意気込みにあふれるさま。

《字源》

声符は「孛(はい)
花が落ちて、実がなりかける形。
(はい)は花の(しべ)が垂れる形で、上部は花萼(かがく)、下部が蕊の形。
その蕊の根本が丸みを帯びて実った形が「孛」
(い)も花が終わって実を結びはじめ、蕊が垂れている形。

の篆書。
「孛」の篆書。
の篆書。
で、花が咲き実がなる過程を表している。
「孛」にふくれる意があり、内に潜められた力が外に現れる意がある。その勢いを「勃」という。

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