23画 (12) 準1級

異体字【鱗】24画 (13)


[音] リン
[訓] うろこ

《意味》

  1. うろこ。並んで連なった魚のうろこ。
  2. 並んで連なる。かさなり並ぶ。

【鱗】うろこ

魚類・爬虫類(はちゅうるい)・鳥類などの体の外側を覆っている、薄い小片の組織。

【鱗雲】うろこぐも

「巻積雲」の通称。魚のうろこのように点々と広がる雲。雲。雲。
Wikipedia巻積雲
「りんうん」とも読む。

【鱗介】りんかい

魚類と貝類。魚介。海産物。
「介鱗」

【鱗茎】りんけい 

地下茎の一つ。地中の短い茎のまわりに、養分をたくわえて厚くなった葉がたくさんついて球形になっているもの。
ユリ・タマネギ・スイセンなどに見られる。

【鱗甲】りんこう

  1. うろこと甲羅(こうら)。転じて魚類と貝類。
  2. (よろい)小札(こざね)。鉄または、皮製の小さな板のようなものを、うろこのように重ねてつくったもの。
  3. 心の中に、わだかまりやトゲのあること。
    「腹中に鱗甲有り」・・・心の中にかどがある。心がきつく、人と争う癖のあること。

【鱗次比】りんじしっぴ

整然と並んださま。
「鱗次」はうろこのように続き並ぶ、「櫛比」は櫛の歯のようにびっしり並ぶ。「次」も「比」も順に並ぶ意。

【鱗屑】りんせつ

皮膚病によって皮膚の表面の角質細胞が肥厚し、白灰色のふけ状・板状になったもの。頭のふけなど。

鱗】えいりん

相手の機嫌を損ねること。激怒させること。
逆鱗(げきりん)(竜のあごの下に、逆さにはえているという鱗)に()れる意から。

【逆鱗】げきりん

目上の人の怒り。
「逆鱗に触れる」
竜のあごの下には逆さに生じたうろこがあって、これに触れた者は怒りを受けて殺されるという中国の故事による。
《逆鱗に触れる》げきりんにふれる
目上の人を激しく怒らせること。

【戢鱗潜翼】しゅうりんせんよく

志を抱いて時機の到来をじっと待つたとえ。
「戢鱗」は魚がうろこをつぼめてじっとしている意、「潜翼」は鳥が羽をすぼめてじっとしている意。
雌伏雄飛(しふくゆうひ)

【人主逆鱗】じんしゅげきりん

権力者の怒りに触れること。
「人主」は君主。「逆鱗」は竜の喉にある逆さのうろこで、それに触れると竜の怒りを招き、食い殺されるということから。
鱗」「逆鱗」

【片鱗】へんりん

すぐれた学識・才能などの一部分のこと。

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