【弘】 5画 (2)  準1級


[音] コウ
[訓] ひろ
ひろめる

《意味》

  1. ひろい。スケールが大きい。
  2. ひろめる。行き渡らせる。

【弘願】ぐがん 

広大な誓願。浄土宗で阿弥陀の四十八願、またその中で特に重要とされる第十八・十九・二十・三十五の四願のこと。

【弘通】ぐずう

仏教や経典が広まること。
「ぐつう」とも読む。

【弘誓】ぐぜい

菩薩が自ら悟りをひらき、あらゆる衆生を救って彼岸に渡そうとする広大な誓願。四弘誓願(しぐぜいがん)など。

【弘法】ぐほう

仏法を世に広めること。
弘布(ぐふ)
「こうぼう」と読めば別の意になる。

【弘報】こうほう

一般の人々にひろく知らせること。また、そのしらせ。
「広報」に書き換えられる。

【弘法】こうぼう

「弘法大師」の略。空海の諡号(しごう)
空海は平安時代初期の僧。真言宗の開祖。
「ぐほう」と読めば別の意になる。
《弘法にも筆の誤り》こうぼうにもふでのあやまり
どんなにその道に長じた人でも時には失敗することもあるというたとえ。
書道にすぐれた弘法大師でも書き損じることもある意から。
《弘法筆を択ばず》こうぼうふでをえらばず
名人や達人はどんな道具であっても上手に仕上げることのたとえ。
弘法大師のような書の名人は筆の良し悪しを問わない意から。

【弘殿】こきでん

  1. 平安京内裏(だいり)で、清涼殿の北にある建物。後宮の一つで、皇后・中宮などの住まいであった。
  2. 皇后・中宮・女御など「1.」に住む女性の称。
「こうきでん」とも読む。

【弘い】ひろい

範囲いっぱいに広がって、中が大きい。度量が大きい。

【弘める】ひろめる

外枠を広げる遠方まで行き渡らせる。

弘】かいこう

ひろく大きい。
また、ひろめる。ひろまる。広げて盛んにする。
制度・事業などに用いる。
「教育を恢弘する」
「恢」とも書く。

【寛弘】かんこう

心がひろいこと。
「寛大」

《字源》

弓の握りのところに紐のようなものを巻き付けた形。
「強」「弘」「虫」を加えた形で、「虫」はテグスの類を示すかと思われる。
「弘」の甲骨文字。

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