基本字【】異体字【】【莵】【菟】
[音] | ト |
[訓] | うさぎ |
《意味》
【菟葵】いそぎんちゃく
腔腸動物花虫綱の一群の総称。体は円筒形で、中央にある穴の周囲の触手で自衛し、餌をとる。
Wikipedia「イソギンチャク」
「磯巾着」とも書く。
【菟裘の地】ときゅうのち
官を辞して隠棲する地。
「菟裘」は地名で、今の山東省泗水県の北。春秋時代、魯の国の隠公が隠居した所。
【菟糸燕麦】としえんばく
名ばかりで実のないもののたとえ。
「菟糸」はネナシカズラ。「燕麦」はカラスムギ。
「菟糸」は糸の名があっても織ることができず、「燕麦」は麦の名があっても食べられないことから。
「兎葵燕麦」「有名無実」
【菟糸子】としし
マメダオシの種子。また、ネナシカズラの種子。漢方で強壮薬に用いられる。
植物園へようこそ!「マメダオシ」
【菟糸】ねなしかずら
ヒルガオ科の一年生寄生植物。根はなく、茎はツル状で、吸盤でほかの植物の栄養を吸収する。夏から秋に黄白色の小花を穂状につける。
goo検索「ネナシカズラ」
「根無葛」とも書く。
【於菟】おと
虎の異名。または、猫の異名。
【木菟】みみずく
フクロウ科の鳥のうち、頭に耳のように見える羽毛をもつものの総称。ワシミミズク・コノハズク・オオコノハズクなど。
「ずく」とも読む。現代仮名遣いでは「みみづく」とも書く。
「鴟鵂」「角鴟」とも書く。※「鵂」は漢検配当外の漢字。
《字体》
『説文解字』に記載なく、篆書が存在しない比較的新しい漢字。
「兎」の部分の字体は許容範囲内では「兎」の異体字分(+「」)あり、「兎」を参考。