11画 (8) 準1級

基本字異体字【莵】【菟】


[音]
[訓] うさぎ

《意味》

  1. ヒルガオ科の寄生植物「菟糸」(ねなしかずら)に用いられる字。本来はマメダオシ。
  2. うさぎ。」に当てた用法。

【菟いそぎんちゃく

腔腸動物花虫綱の一群の総称。体は円筒形で、中央にある穴の周囲の触手で自衛し、(えさ)をとる。
Wikipediaイソギンチャク   
巾着」とも書く   

【菟の地】ときゅうのち 

官を辞して隠棲する地。
「菟裘」は地名で、今の山東省泗水(しすい)県の北。春秋時代、()の国の隠公が隠居した所。

【菟糸燕麦】としえんばく 

名ばかりで実のないもののたとえ。
「菟糸」はネナシカズラ。「燕麦」はカラスムギ。
「菟糸」は糸の名があっても織ることができず、「燕麦」は麦の名があっても食べられないことから。
葵燕麦(ときえんばく)」「有名無実(ゆうめいむじつ)

【菟糸子】としし

マメダオシの種子。また、ネナシカズラの種子。漢方で強壮薬に用いられる。
植物園へようこそ!マメダオシ   

【菟糸】ねなしかずら 

ヒルガオ科の一年生寄生植物。根はなく、茎はツル状で、吸盤でほかの植物の栄養を吸収する。夏から秋に黄白色の小花を穂状につける。
goo検索ネナシカズラ
「根無」とも書く   

菟】おと

虎の異名。または、猫の異名。

【木菟】みみずく 

フクロウ科の鳥のうち、頭に耳のように見える羽毛をもつものの総称。ワシミミズク・コノハズク・オオコノハズクなど。
「ずく」とも読む。現代仮名遣いでは「みみづく」とも書く   
「鴟鵂」「角鴟」とも書く。※「鵂」は漢検配当外の漢字   

《字体》

『説文解字』に記載なく、篆書が存在しない比較的新しい漢字。
」の部分の字体は許容範囲内では「」の異体字分(+)あり、「」を参考。

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