【柏】 9画 (5) 準1級


[音] ハク
  ビャク
[訓] かしわ
 

《意味》

  1. [国訓]かしわ。ブナ科の落葉高木。
  2. ヒノキ・コノテガシワなど、ヒノキ類の常緑樹の総称。
  3. うつ。手などをうちあわせる。「拍」に当てた用法。

【柏】かしわ

ブナ科の落葉高木。実はどんぐり状の堅果。樹皮を染料とし、葉は大きく古来食物を包むのに用いる。
Wikipediaカシワ植物園へようこそ!カシワ
「槲」とも書く   

【柏手】かしわで

神を拝むときなどに、両手の(てのひら)を打ち合わせて鳴らすこと。
「拍手」とも書く   

【柏餅】かしわもち

  1. 米の粉を()ねて蒸したものを平らにのばして(あん)をくるみ、それをカシワの葉で包んだ、和菓子。五月五日の節句に供える。
  2. 一枚のふとんを二つにおって、その中にくるまってねること。

【柏舟之操】はくしゅうのみさお

夫を亡くした妻が再婚せずに、亡夫への操を守ること。
中国春秋時代、衛の太子共伯(きょうはく)の妻共姜(きょうきょう)は、夫の死後「柏舟」の詩を作って、再婚を薦める両親に再婚しない意志を示した   
「柏舟之(せつ)・柏舟之(ちかい)」ともいう。

【柏びゃくしん

イブキの別名。ヒノキ科の常緑小高木。本州以南・中国・朝鮮などの海岸地方に自生する。材は鉛筆・床柱・器具材など,用途が広い。園芸変種が多い。
Wikipediaイブキ植物園へようこそ!イブキ
吹」
柏」とも書く。

【羅漢柏】あすなろ

ヒノキ科の常緑高木。日本特産。葉は鱗状で、ヒノキに似る。材は耐湿性に富み、建築材・船舶材として用いる。ひば。あすひ。あすなろう。
植物園へようこそ!アスナロ
「羅漢柏」は漢名からの誤用。
「翌」とも書く。

【歳寒松柏】さいかんのしょうはく

逆境や困難にあっても節操を変えないことのたとえ。
「松柏」はマツとコノテガシワで、冬の寒さにもめげず、葉が落ちにくいことから。
雪中松柏(せっちゅうのしょうはく)」「疾風勁草(しっぷうけいそう)」「志操堅固(しそうけんご)

【松柏之寿】しょうはくのじゅ

長生き。長寿を祝う言葉。また、節度を守って変わらないこともいう。
「松柏」はマツとコノテガシワで、共に長寿であることから。

【松柏】しょうはく

  1. マツとコノテガシワの類。また、常緑樹。
  2. 操を守って変わらないたとえ。「1.」が常緑であることから。
    「松柏の操」

【竹柏】ちくはく

  1. 竹とコノテガシワ。共に冬になっても葉をつけていることから、節操の固いことにたとえる。
  2. ナギ(梛)の漢名。Wikipediaナギ

はいびゃくしん

ヒノキ科の常緑低木。イブキの変種で、壱岐・対馬などに自生するが、多く庭園に栽植される。幹は地をはい、密に分枝する。葉は針形まれに鱗片状で、三個ずつ輪生する。磯馴(そなれ)
植物園へようこそ!ハイビャクシン

【扁柏】ひのき

ヒノキ科の常緑高木。樹皮は赤褐色。葉は小形・(うろこ)状で細い枝に密生。材は優良な建築材。ひ。
植物園へようこそ!ヒノキ
木」とも書く。

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