【檜】 17画 (13) 準1級

交換略字【桧】


[音] カイ
[訓] ひのき
 

《意味》

ひのき。ヒノキ科の常緑樹。

【檜扇】ひおうぎ

  1. ヒノキの薄い板を糸で()じて作った扇。
  2. アヤメ科の多年草。山野に自生し、また、観賞用に栽培される。種子を「ぬば玉(玉・珠・射干玉・野干玉)」という。
    植物園へようこそ!ヒオウギ
    「射干」とも書く。

【檜垣】ひがき

  1. ヒノキの薄板を斜めに編んで作った垣。
  2. 模様の一つ。「1.」を文様化したもの。地紋に用いることが多い。

【檜・檜木】ひのき

ヒノキ科の常緑高木。樹皮は赤褐色。葉は小形・(うろこ)状で細い枝に密生。材は優良な建築材。ひ。
植物園へようこそ!ヒノキ
「扁」とも書く。

【檜舞台】ひのきぶたい

  1. ヒノキの板を張った、能楽・芝居などの舞台。上等で立派な舞台。
  2. 腕前を広く示すのにふさわしい晴れの場所。「檜舞台に立つ」

【檜葉】ひば

  1. ヒノキの葉。
  2. アスナロ・ヒノキアスナロの別名。Wikipediaヒバ
  3. 園芸で、ヒノキ科に属する植物の総称。

【檜物師】ひものし

ヒノキの材で細工する人。

【檜びゃくしん

イブキの別名。ヒノキ科の常緑小高木。本州以南・中国・朝鮮などの海岸地方に自生する。材は鉛筆・床柱・器具材など,用途が広い。園芸変種が多い。
Wikipediaイブキ植物園へようこそ!イブキ   
吹」
」とも書く。

【檜皮】ひわだ

  1. ヒノキの皮。
  2. 檜皮色(ひわだいろ)」の略。黒みがかった赤色。また、縦糸に浅葱色、横糸に赤を用いた織り色。
  3. 檜皮(ひわだぶき)」の略。ヒノキの皮で屋根をくこと。また、その屋根。

【翌檜】あすなろ

ヒノキ科の常緑高木。日本特産。葉は鱗状で、ヒノキに似る。材は耐湿性に富み、建築材・船舶材として用いる。ひば。あすひ。あすなろう。
植物園へようこそ!アスナロ
「羅漢柏」とも書く。

【檜皮】ひわだ

  1. ヒノキの皮。
  2. 檜皮色(ひわだいろ)」の略。黒みがかった赤色。また、縦糸に浅葱色、横糸に赤を用いた織り色。
  3. 檜皮(ひわだぶき)」の略。ヒノキの皮で屋根をくこと。また、その屋根。

《字源》

声符は「會(かい)で、「會」は常用漢字会」の旧字体でもある。
「會「亼(しゅう)+の省略形「亼(ふた)の形、(こしき)
甑に蓋をすることを「會」という。 
蓋が合うので「あう」意になる。
「合」「亼+(さい)で文書を収めた器「口」に蓋をする形。

《字体》

「会・會」の部分は、唐代の手書きの楷書ではのように、中を「田」で書くのが主流で、戦国時代の楚簡や漢代の隷書から1000年以上見られる形。
中をにした「會」は唐代になって説文篆文に倣って作られた正字。
「會」に従う「檜(桧)・獪・絵(繪)・」なども同様で、正字の字書『五経文字』でさえもの字体で掲載されている。
「会」は草書を楷書化した字体で、「桧」とともに中国の簡体字にも採用されている。

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