[音] | キ |
[訓] | み |
ちりとり |
《意味》
み。穀物を入れて上下に動かしながら、ゴミや籾をとるための道具。ちりとり。
【箕裘】ききゅう
父祖の業。家業。また、先祖の仕事を受け継ぐことのたとえ。
「箕裘の業」「箕裘を継ぐ」
弓づくりの職人の子は弓づくりの練習としてまず柔らかな柳の枝を曲げて箕を作ることを覚え、鍛冶屋の子はまず柔らかな獣の皮をなめして裘をつくることを学ぶということから。
【箕山の志】きざんのこころざし
隠遁の志をいう。
昔、許由は天下を譲ろうという堯の申し出を断り、自分の節操を守って箕山の麓に隠れ住んだという故事から。
【箕帚・箕箒】きそう
ちり取りと、ほうき。転じて、掃除。
【箕】み
竹でちり取りのような形に編んだ、穀物の殻やゴミを除き去るのに使う農具。
【唐箕】とうみ
風を吹きつけて、穀物の中のしいな・籾殻・ゴミなどを取り除く農具。
【跛立箕坐】はりゅうきざ
無作法なさま。
片足で立ったり、両足を投げ出して座ったりする意。
「跛」は片足で立つこと。「箕」はざるの一種で、両足を投げ出したさまがそれに似ている。
《字源》
声符は「其(き)」。
「其」は「箕」の初文で、その象形。「箕」はその形声字。
「其」が代名詞・副詞に使われるようになって、「箕」が作られた。
:「其」の甲骨文字。