[音] | モウ |
ボウ |
[訓] | おおう |
こうむる | |
くらい | |
おさない |
《意味》
【蒙い】くらい
事情を知らない。また、道理を知らない。
「理に蒙い人が多い」
【蒙る】こうむる
身に受ける。また、かぶる。
「災いを蒙る」「恩恵を蒙る」
【蒙昧】もうまい
「曚昧」とも書く。
【啓蒙】けいもう
無知の人々に正しい知識を与えること。啓発。
【呉下阿蒙】ごかのあもう
いつまでたっても学問が進歩しない人。無学な者のたとえ。
「呉下」は呉の国にいるということ。「阿蒙」は蒙さんの意。「呉の国の蒙さん」ということ。
三国時代の呉の呂蒙が君主孫権から読書を勧められて学問に励んだ。のち魯粛が呂蒙にあって、その学識におどろき、以前の呉の阿蒙ではないといった故事から。
富貴の人の行いが治まらず国家が乱れることのたとえ。
富貴の人が着るキツネの皮衣の毛が乱れる意。
「狐裘」はキツネの毛で作った高価な皮衣。「蒙戎」は物が乱れるさま。
【発蒙】はつもう
【発蒙振落】はつもうしんらく・もうをひらきらくをふるう
物事のたやすいことのたとえ。
かぶさったおおいをとり、落ち葉をふるいおとす。
《字源》
頭部をも含む獣皮の全体像である象形文字。くさかんむりの部分は角や耳を表す。
獣皮をかぶる意をもつ。
:「蒙」の金文。