[音] | シン |
ジン |
[訓] | きのこ |
たけ | |
くわたけ |
《意味》
きのこ。たけ。くわたけ。
【蕈】きのこ
担子菌類に属する植物の総称。他の動植物に菌糸が寄生し、胞子で繁殖する。多くは傘状をなし柄がある。松茸・初茸・椎茸のように食用になるものもあるが、有毒なものもある。
「茸・菌」とも書く。
【茅蕈】こうたけ
イボタケ科のキノコ。秋に落ち葉の下に群生する。かさは漏斗状で中央が深くくぼむ。全体が褐色で、乾燥すると香りが強い。食用。ししたけ。かわたけ。
「革茸・香茸・皮茸」とも書く。
【香蕈】しいたけ
担子菌類マツタケ科のキノコ。シイ・カシ・クヌギ・クリ・ナラなどの枯れた幹に寄生、また栽培される。独特の香りがある。干して保存する。食用。
Wikipedia「シイタケ」
「椎茸」とも書く。
《字源》
声符は「覃(たん)」。
「覃」は、壺状の器に物を満たしている形で、長期にわたって熟成する意から「ふかい」「およぶ」意になる。
:「覃」の甲骨文字。
:「覃」の篆書。上部が「鹵」で、塩漬けの物を貯蔵することをいう。
《字体》
「」は隷書の頃から「」で書かれて、初唐の楷書でもそれが主流である。
「」を含む「譚」「潭」「蕈」なども同様で、手書きの楷書ではそのように書いて差し支えない。