[音] | ソウ |
[訓] | くさ |
《意味》
【草熱れ】くさいきれ
夏の強い日差しを受けて、草むらから立ちのぼる、むっとする熱気。
【草摺】くさずり
鎧の付属具。鎧の衡胴から垂らし、下腹部・大腿部を保護するもの。足さばきをよくするため、数か所縦割りにしてある。
【草薙剣】くさなぎのつるぎ
三種の神器の一つ。記紀で素戔嗚尊が退治した八岐大蛇の尾から出たと伝えられる剣。天叢雲剣。
Wikipedia「天叢雲剣」
【草雲雀】くさひばり
コオロギ科の昆虫。体長5~8㎜。形はコオロギに似て、体色は黄褐色。触角が長い。秋の夕方、小さい木や生け垣の中でチリリ…と美しい声で鳴く。
google検索「クサヒバリ」
【草葺】くさぶき
藁・茅などで屋根をふくこと。また、その屋根。
【草木瓜】くさぼけ
バラ科の落葉小低木。日当たりのよい地に群生する。高さ約40㎝。葉は倒卵形。早春、朱紅色の五弁花をつける。果実は球形で、黄熟し酸味が強い。
植物園へようこそ!「クサボケ」
【草枕】くさまくら
野宿。旅寝。旅枕。
昔、旅で寝るときは、草を結んで枕としたことから。
【草生す・草産す】くさむす
草が生える。雑草が生える。
「草生した庭」
【草叢】くさむら
草がかたまって多くはえている所。
「叢」とも書く。
【草連玉】くされだま
サクラソウ科の多年草。湿地に生える。高さ0.5~1メートル。葉は披針形。夏から秋に、茎頂に大形の円錐花序を立て、多数の黄色の花をつける。マメ科のレダマに似るところからの名。黄連花。
植物園へようこそ!「クサレダマ」
【草臥れる】くたびれる
【草偃風従】そうえんふうじゅう
人民は天子の徳によって教化され、自然と付き従うようになるということ。
「偃」はなびく意。草は風が吹くと従いなびくという意から。
【草鞋】そうかい
わらじ。そうあい。
【草行露宿】そうこうろしゅく
道のない草原を歩き、夜は野宿して旅をすること。
【草草】そうそう
「2.3.」は「匆匆」「怱怱」とも書く。
【草茅】そうぼう
草とチガヤ。転じて、田舎。
【草茅危言】そうぼうきげん
民間人の国政に対する厳しい批判の声。
「草茅」は草むらの意で、転じて民間・在野の意。「危言」は正しいことを率直に言うこと。また、苦言・諫言。
【草昧】そうまい
世の中が未開で、物事が混沌としている状態。
「草昧の世」
善政が続くこと。犯罪者がいない安定した社会のこと。
「囹圄」は牢獄のこと。牢獄がさびれて雑草が生えるほどだという意から。
「囹圄」は「れいぎょ」とも読む。
「草、囹圄に満つ」が書き下し文。
【草莽之臣】そうもうのしん
官職に就かない民間人。在野の人。
「草莽」はくさむら・田舎。転じて、民間・在野・世間。
「草莽」は「そうぼう」とも読む。
「草茅之臣」「市井之臣」
【草木皆兵】そうもくかいへい
びくびくして疑心暗鬼に陥ること。
戦陣において、恐怖のあまり草や木までも敵兵に見えることから。
「疑心暗鬼」「風声鶴唳」
【草木禽獣】そうもくきんじゅう
地に生きるすべてのもの。
「禽獣」は鳥と獣の意。
【草萊】そうらい
【草履】ぞうり
主に和装の時に着用する、足の裏だけを保護するように作ったはきもの。鼻緒をつけ、底は平らで長円形。わら・革・布・ビニールなどの比較的やわらかな材料でつくる。
【草廬】そうろ
【草廬三顧】そうろさんこ
礼を尽くして有能な人材を招くこと。
また、目上の人が目下である相手を手厚く迎えたり、優遇すること。
三国時代の中国で、蜀の劉備が無位無冠の諸葛孔明を軍師に迎えるために、その草庵を三度も訪ねてようやく承諾を得たという故事から。
「三顧之礼」「三徴七辟」
【草石蚕】ちょろぎ
シソ科の多年草。中国原産の栽培種。高さ30~60㎝。葉は長卵形で対生。茎は四角形で、多くの細かいとげがある。秋、茎の先に紅紫色の唇形花を穂状に数段つける。冬、地下茎の先端に生ずる巻貝に似た塊茎は食用にする。
Wikipedia「チョロギ」
「玉環菜」「甘露子」とも書く。
【草蝦】てながえび
テナガエビ科のエビ。川や湖にすむ。体長は9㎝程で、緑褐色。食用。
Wikipedia「テナガエビ」
「手長蝦」とも書く。「くさえび」とも読む。
【草烏頭】とりかぶと
キンポウゲ科の多年草。山野に自生するが観賞用としても栽培される。
Wikipedia「トリカブト」
「鳥兜」とも書く。
【草鞋】わらじ
藁で編んだ、ぞうりに似た履物。爪先の長い緒を縁の乳に通して穿く。
「そうあい・そうかい」とも読む。