【眉】 9画 目(4) 準1級
[音] | ビ |
ミ |
[訓] | まゆ |
ふち | |
としより |
《意味》
【眉児豆】いんげんまめ
マメ科の蔓性一年草。
Wikipedia「インゲンマメ」
「眉児豆」は漢名から。
「隠元豆」とも書く。
【眉尖刀】なぎなた
幅広で反りの強い刀身に、長い柄をつけた武器。
Wikipedia「なぎなた」
「長刀・薙刀」とも書く。
【眉宇】びう
眉のあたり。眉。
「憂いを眉宇に漂わす」
「宇」は軒の意。まゆを目の軒に見立てた語。
【眉月】びげつ
眉のような形をした月。三日月。
「まゆづき」とも読む。
【眉雪】びせつ
老人の眉が雪のように白いこと。また、その眉。
転じて、老人の形容に使う。
【眉目】びもく
眉と目。また、容貌。顔かたち。
【眉目秀麗】びもくしゅうれい
容貌がすぐれ、たいへん美しいさま。男性に用いる語。
「眉目」は眉と目のこと。転じて、顔かたち。「秀麗」はすぐれてうるわしいさま。
「眉目清秀」「容姿端麗」
【眉庇】まびさし
「目庇」とも書く。
【眉相】まみあい
眉。また、眉と眉の間。眉間。
【眉】まゆ
瞼の上部に弓形に生えている毛。眉毛。
【眉墨】まゆずみ
「黛」とも書く。
【眉唾物】まゆつばもの
信用できないこと。真偽の疑わしいこと。また、そのもの。まゆつば。あやしいもの。
【横眉怒目】おうびどもく
怒った顔つき。
「横眉」は凶悪な眉の意で、「怒目」は怒った目つきの意。
「横眉立目」「張眉怒目」「柳眉倒竪」
【蛾眉】がび
「娥眉」とも書く。
【挙案斉眉】きょあんせいび
妻が夫に礼儀を尽くし尊ぶたとえ。また、夫婦が互いに礼儀を尽くし尊敬して、仲がよいたとえ。
「案」は膳・お椀のこと。「挙案」は膳を挙げ持つ意で、「斉眉」は眉の高さと同じくして捧げること。「斉」は等しい意。
膳を眉の高さまで挙げて、両手でうやうやしく捧げ持つ意から。
「案を挙ぐること眉に斉しくす」が書き下し文。
「孟光挙案」「斉眉の礼」
【曲眉豊頰】きょくびほうきょう
美しい女性のたとえ。
「曲眉」は三日月形の細くて美しい眉のこと。「豊頰」はふっくらとした頰の意。
【慈眉善目】じびぜんもく
優しく柔和な顔つき。善良そうな人のこと。
「慈眉」は慈愛に満ちた眉のこと。「善目」は善良で正直なまなざしのこと。
【愁眉】しゅうび
心配そうに顰めた眉。心配そうな顔つき。心配顔。
《愁眉を開く》しゅうびをひらく
心配ごとがなくなって安心する。
【焦眉】しょうび
事態が非常に切迫していること。危難・災いが身に迫ること。
眉を焦がすほど火が近づいている意から。
《焦眉の急》しょうびのきゅう
危険や急用が切迫している事態のこと。また、その度合いを強調していう。緊急事態。
眉が焦げるほど火の勢いが迫ってきて危険であるという意味。
「轍鮒の急」「燃眉の急」「風前の灯火」
【張眉怒目】ちょうびどもく
眉をつり上げて目をむく、荒々しい形相。
「張眉」はつり上がった眉。
「眉を張り目を怒らす」が書き下し文。
「横眉怒目」
【燃眉の急】ねんびのきゅう
危険が非常に差し迫っていること。
眉が燃えるほど火が迫って危ないという意。
「焦眉の急」
【白眉】はくび
【白眉最良】はくびさいりょう
多くの中で一番優れているもののこと。
蜀の馬良が、五人の兄弟の中で最も優秀で、その眉に白毛があったことから。
単に「白眉」ともいう。
「白眉最も良し」が書き下し文。
「馬氏五常」「馬良白眉」
【揚眉吐気】ようびとき
抑圧されていた気持ちから解放されて、喜び楽しむさま。快活に笑うこと。
眉があがり息を吐く意で、どちらも意気盛んなさま。
「眉を揚げて気を吐く」
【柳眉倒豎】りゅうびとうじゅ
女性が眉を逆立てて怒るさま。
「柳眉」は柳のような細長い眉。女性の眉をいう。「倒豎」は逆さまに立つ意。
柳眉を逆立てる意から。
「柳眉を逆立てる」「横眉怒目」「張眉怒目」
《字源》
目の上に眉のある形。